6月26日(金)午後7時半から小倉歯科医師会館で

学術講演会が開催されました。

「訪問歯科・訪問口腔ケアーへの取り組み」
＜食べる喜び、話す幸せ＞
講師　大阪府守口市開業　吉田　春陽　先生

現在我々も取り組んでいる地域歯科保健医療体制
作りに於いて、当事者である私たちが本当に理解
していなければならない事や、忘れがちな事、
すなわち、訪問診療、訪問介護を受ける側の気持ち
について、又介護する側の他の専門職との関わり
(チームアプローチ)の重要性について、系統立て、
実際の症例を挙げて非常にわかりやすく、時には
ユーモアも交えて解説して頂きました。

今日の講演を聴かれた方は、吉田先生他、大阪府の
取り組みに感銘を受けとこと思います。
最後に、まとめとして、先生が言われた言葉に、
『病人』から『ケアーを必要とする人』に変わった
『キュアー』から『ケアー』に。
人間にとって食事は単に生命を維持するための栄養補給
ではなく、会話は単なるコミュニケーションのメディア
ではない。これらは”ヒト”が”人”として存在する証
であり、文化である。特に寝たきりの要介護者にとって
食生活を維持し、言語機能を確保する口腔ケアは
”社会的・文化的存在”としての人間の姿を回復し、
要介護者の自立とＱＯＬの向上を目指す上で必要不可欠な
ケアである。とまとめてくれました。

今回の講演会は関心も高く、衛生師の参加も有りました。