第4回福祉医療研修会が開催されました。
平成21年12月11日(金)小倉歯科医師会大会議室にお
いて、第4回福祉医療研修会が開催されました。担当理事の挨拶の後、
「訪問診療における医科と歯科の連携のために医科からの提案」と題し
て、件和解大手町病院副病院長、長崎修二先生がご講演くださいました。
長崎先生は、大手町在宅ケアセンターで主に診療に携わっておられ、訪
問診療の正に最前線で活躍されています。
その活動を通じて、訪問診療とは何か、医療を取り巻く情勢、高齢社会
とは何か健康転換第3相の現代など、訪問診療の根幹に当たるお話をな
さいました。その中で医師不足といわれている現状は、医師の絶対的な
不足ではなく新臨床研修制度と医局講座制の(人材派遣)機
能破綻による医師の地域の偏在、特定診療科(産科、小児
科)の偏在によるものだと指摘されました。
続いて、クリニカルパスを使った内科的情報提供などについて具体的な
例を挙げられて医科と歯科の連携に触れられました。
お話の中で、高齢化に伴う医療費の高騰に加え、一人の国民が一生をか
けて使う医療費の約半分は亡くなる1年前に使うという現実があり、厚
労省はこれを抑制するために、移動の制限がある高齢者の医療を病院か
ら保健福祉施設あるいは在宅医療へ転換するような政策をとっていると
いうことがありました。このような現状を踏まえ医科と歯科と連携しな
がら訪問診療の重要性を再認識し歯科医師過剰の時代を乗り越えなくて
はならないのかと考えさせられました。
会場では、多くの会員が真剣に聞き入っていました。引き続いて、レセ
プトオンライン請求に関わる改正省令およびレセコン購入費用等の助成
事業に関する概要の説明会が行われました。
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