九州歯科大学公開講座が開催されました。
平成22年3月10日午後7時半より、小倉歯科 医師会館にて、
九州歯科大学公開講座が開催されました。
マイクロエンドドンティクス:顕微鏡がもたらす歯内治療の変化」
と題して、九州歯科大学口腔治療学講座、う蝕歯髄疾患制御学分野、
北村知昭准教授のお話がありました。
近年、高精度の歯内治療を可能にする顕微鏡を用いた歯内治療(マイ
クロエンドドンティクス)の有用性が認識され、コーンビーム
CTを併用した顕微鏡下での歯根端切除術は先進医療としても認められ
ています。このような現状を踏まえ、根管に関する基礎的な知識か
ら、クリティカルパスを踏まえた歯内治療システム、続いて顕微鏡使
用下での治療の経過や治療結果の統計などを参考にいかに臨床で活用
していくかのヒントをご教示くださいました。
アメリカ合衆国では十数年前より、エンドの専門医の用件にこの顕微
鏡下での処置が取り入れられていますが、日本では2007年の普
及率が5%以下という状況だそうです。平均的な開業医にとっ
て実際の臨床に導入するには経済的に無理があると思われますが、よ
く見えることの重要性は十分認識することができました。あいにくの
天気で交通事情の悪い中多くの参加者は熱心に聞き入っていました。
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