福祉医療研修会が開催されました。
平成22年6月18日(金)午後7時半から小倉歯科医師会館にお いて福祉医療研修会が行われました。 「摂食・嚥下障害患者への取り組み〜摂食機能療法を中心に」 という演題で小倉歯科医師会福祉医療担当理事の原田和昭先生が 講演しました。 まず、摂食嚥下障害について、老化に伴い摂食嚥下関連器官が どのように変化し正常嚥下ができなくなるのか、障害のスクリー ニングテスト、嚥下造影・内視鏡検査などの精査、リハビリテー ション等についてスライド、ビデオを使い説明がありました。
今回の保険改定で新たに保険に入った舌接触補助床についての話 もありました。
次に、原田先生が実際に摂食・嚥下障害の患者に対し歯科医師 としてどのような役割ができたのかの説明がありました。脳内 出血・パーキンソン病の患者さんで四肢運動障害、嚥下障害が あり、胃瘻の患者さんに対し医療連携チームを作り摂食嚥下訓練 にあたっているそうです。訓練の様子はスライド、ビデオで紹介 され、血中酸素圧計で常に監視しながら行われ、寝たきりの状態 から再び自分の手を使い経口摂取できるようになるまでの劇的に 改善したものでした。講演会場には医療連携チームのケアマネー ジャー、訪問ヘルパー、看護師、作業療法士等のメンバーもこら れていて紹介され会場の皆から大きな拍手が起こりました。
「入れ歯が痛いので来て」といった多く見られる簡単な訪問診療 と違い、摂食・嚥下障害の治療には医療連携チームによる協働が 大切であることを認識させられた講演内容でした。 。
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