福祉医療研修会が開催されました。
平成22年9月22日、小倉歯科医師会館におい て、第1回「糖尿病
と歯周病」合同研修会が行われました。この研修会は、日本糖尿病
協会の歯科医師登録のための講習会を兼ねており、参加 者には受講
票が配られました。5回の講習会を受けると日本糖尿病協会 の歯科
医師登録医となることができるようです。
小倉歯科医師会学術委員長中野先生より、「糖尿病患者さんの歯
科治 療」について、と題してお話がありました。糖尿病と歯周病の
関係はエ ビデンスこそ確立されていませんが十分なコンセンシャス
が得られてお り、これからの研究が期待されるところであると解説
されていました。
また、糖尿病患者さんの治療に当たって注意するべき点をお話しくださ
いました。
次に、東和病院糖尿病センター長、療養指導医。石津 汪先生より、
「糖尿病と歯周病」と題して講演頂きました。糖尿病は全世界的にも増
加しており日本でもここ10年で倍増し、800万人以上にみられるそ
うです。糖尿病であるかどうかの基準は、主にHbA1cの値で決め られま
すが、国際基準に統一することがきまっています。現在日本では
1 早朝空腹時血糖値126mg/dl以上
2 75g糖負荷試験で2 時間値が200mg/dl以上
3 随時血糖値が200mg/dl以上
のうち1項目に加えて
4 HbA1c6.1%以上
がみられれば、糖尿病 であると診断されます。糖尿病の治療につい
てもお話があり、食事療法 が一番であることと、様々な種類がある
お薬のお話にも触れられました。
会場にはいつもより多くの受講者が熱心に聞き入っていました。今
後 の診療において十分参考になる有意義な講演でした。
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