九州歯科大学公開講座が開催されました。
平成22年12月9日(木) 午後7時半 九州歯科大学公開講座が開催され
ました。
講演に先立ち、九州歯科大学大学院研究科長 鱒見進一教授より挨拶、
講師紹介がありました。
続いて、同大学口腔保健学科長 柿木保明教授によります「高齢者の
歯科治療の留意点」〜高齢者の特性と口腔機能管理〜と題した講演が
行われました。
柿木先生は、九州歯科大学を御卒業され、産業医科大学付属病院歯科
口腔外科にご勤務の後、国立療養所南福岡病院の歯科に20年ほど勤務
され当初より高齢者の歯科治療に関わるとともに、その分野において
様々な研究をなさいました。現在九州歯科大学ではさらに摂食機能リ
ハビリテーションや口腔ケアなど総合的に臨床、研究、そして教育に
ご活躍されています。
国民医療費が増大する中、歯科医療費はほとんど変化のないのが現実
です。その要因に70歳以上の歯科医療費の伸び悩みがあるようです。
見えない歯科口腔疾患を見える疾患にすること、それには、我々歯科
医が専門的な見地から高齢者の口腔疾患をとらえ、全身的な健康管理
の下で改善していくことが求められています。
そのための留意点として、高齢者の口腔疾患の特徴とその背景、摂食
嚥下、口腔ケアなどについて講演くださいました。また、寝たきりの
高齢者の義歯の治療についてもすぐに実践できるような興味深いお話
がありました。
短時間ではありましたが、盛りだくさんの内容に、多数の聴講者が聞
き入っていました。
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