福祉医療研修会が開催されました。
平成23年1月21日(金) 午後7時半 小倉歯科医師会館において
「訪問歯科診療における地域医療連携について」の演題で4人
のパネリストを迎えシンポジウムがありました。行政から北九
州市保健福祉局地域支援部島田直子課長、医師会から小倉医師
会高齢社会事業担当理事の山家滋先生、ケアマネージャーから
は小倉医師会高齢社会事業課の松野伊津枝課長、患者家族代表
として「老いを支える北九州家族」代表の高田芳信氏が講演し、
小倉歯科医師会地域保健担当理事の久保哲郎先生が座長を行い
ました。4人のパネリストは与えられた短い時間に皆さん熱く
語られ、この他にもディスカッションには小倉薬剤師会松田会長、
九州歯科大学の摂食機能リハビリテーション学分野の遠藤眞美
先生、尾崎由衛先生も参加されました。
地域医療は「職種の連携と協働で行う」と言われていますが
医師、歯科医師、薬剤師が情報を共有し、実態を理解すること
は現時点では満足な状態ではないと思われますが、今後、在宅
医療を三師会連携によって展開することが検討されるのではと
思われます。現在、小倉医師会と小倉歯科医師会ではそれぞれ
に地域医療連携システムを構築していますので、その一体化と
行政、小倉の地にある九州歯科大学等との連携が望まれます。
今回のシンポジウムで特に画期的たったのは、「老いを支え
る北九州家族」代表の高田芳信氏が奥様の介護をされたご自身
の体験による講演だったと思います。口から食べる大切さ、
「口腔ケア」の意義等熱く語られ、「歯科医師の先生方頑張って
ください」というエールを送って頂きました。生涯、孫を抱い
て「くさい」と言われないようにありたいという高田氏の言葉
は真摯な気持ちで受け止め、答える必要があるのではと思われ
ました。
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