福祉医療スタッフ講習会。
10月10日(土)午後6時から小倉歯科医師会館で、日本歯科衛生
士会副会長の久保山裕子先生をお招きして「口から食べる楽し
みを支援する これだけは知っておきたい!訪問診療のための
知識」というテーマで講演していただいた。
榎本通典会長による挨拶の後、島田慶一福祉医療担当理事か
ら、この講演が県の委託事業である「在宅歯科医療連携室推進
に係る拠点連携室連携室整備事業」の目的のひとつである多職
種連携の中で、各職種の専門性についての共通理解と認識を持
つための研修会である旨の説明があった。
続いて講演では、訪問での口腔ケアに際しての誤嚥を起こさ
ないための詳細な注意点や、患者の持病を配慮したケアの手順
と清掃道具との選択の方法などについて、さらに口腔内の状況
に応じた病状の判断の方法と、様々な道具を用いた患者の機能
訓練について詳細な説明を行った。
その後本会の連携室の衛生士がまとめ役となってグループワ
ークを行い、ケアの経験、難しいこと、不安に感じること、や
ってよかった事などを話し合い、知識と意見を共有することで
互いの理解を深めた。
現在本会の連携室では10名の専属の衛生士から2名ずつロ
ーテーションを組み、患者やその家族の相談を受けたり口腔ケ
アを中心とした保健指導を行っているが、現場で実際に口腔ケ
アに携わる歯科医師たちとの共通理解を得る必要がある。
最後に久保山先生は「乾いた口に潤いを、食べられない口で
食べれるように、そして笑顔を」という言葉で講演を締めくく
った。
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