５月31日（火）19時45分から小倉歯科医師会大会議室において学術・医療保健合同研修会が開催された。

　講演に先立って榎本通典会長から熊本地震に関して小歯会員から集めた撤去金属を換金して寄付すること、現地で必要とされている物資などについて説明があった。また、地震に便乗した詐欺への注意と今回歯科医師会の支援の連携がうまく機能したことなどを報告した。

　続いて倉富覚学術担当理事の開会の辞に続いて（株）ジーシーの酒井卓哉氏を講師に迎え「知って得する！保険導入されたファイバーポストと軟性リベース材の特性について」というタイトルで講演が行われた。
　今回の改定で新設された多くの項目の中から我々の臨床に直結する内容を中心に、主にレジンコア、軟性リベースについて説明を行った。
　レジンコアについては保険点数の改定の説明を行ったのち、歯根破折を起こしにくく審美性に優れ、またアレルゲンになりにくいなどメタルコアに勝る点に触れ、その特性を活かすためのプライミングやボンディングなどの際の臨床上の注意点を述べた。
　軟性リベースについては保険請求できるのは間接法のみである事を説明し、その臨床と技工ステップについて解説を行った。
　その他新規に保険導入された大臼歯CAD/CAM冠、顕微鏡加算、有床義歯咀嚼機能検査や舌圧検査、顎運動計測装置などについて説明した。

　引き続き新庄栄二医療保健委員より新規の施設基準についての解説があり、新設された項目の中から主にファイバーポストと軟性裏層について算定時の注意点、保険適用材料について解説をした。

今回新設の項目や変更点が多いため、参加者も熱心にメモを取っていた。診療時のカルテ記載とレセプト入力には充分注意したいものである。