1月19日（木）7時45分 小倉歯科医師会館で福祉医療講習会が開催されました。
　担当理事の島田慶一先生の挨拶に続き、九州歯科大学 椎葉俊司准教授の講演が行われました。演題は「在宅歯科診療を始めるために必要な知識と準備　歯科麻酔の立場から」でした。
　在宅診療に必要なモニタリングは、まず嚥下障害が有るか無いか、嚥下障害が有れば低栄養となり褥瘡性潰瘍等が出来やすいなどに留意する。
　次に呼吸に関するモニタリング、これにはパルスオキシメーターなどを使用し90以上に成ってることを常に確認する。もし低下した場合はさらに頚部聴診で液等が溜まってないか確認し、必要な場合は吸引チューブ等を使用する。一般的には鼻からの送管が多いようですが、口からの送管の方法も教えていただきました。
　次に内服薬の飲み合わせについてお話されました。降圧剤やワーファリン、糖尿病の薬を飲んでる患者さんも多いと思います。NSAIDsの併用で血圧の上昇をまねいたりフロリードゲルでワーファリンの血中濃度の上昇を招くこと、そんな時はアセトアミノフェン（カロナール）を考えてみるよう話されました。必要かつ重要な講演でした。