九州歯科大学公開講座が行われました。
2月21日 小倉歯科医師会で九州歯科大学公開講座が行われました
小谷委員長の講師紹介に続き「臨床に役立つ解剖学、偶発症に遭遇しないために」という演題で瀬田祐司先生の講演が始まりました
麻酔(インプラント)に関わる解剖学的知識では上顎と下顎での浸麻の奏効の差について、下顎の8番は伝麻だけでは効かない理由、インプラントで舌下動脈、オトガイ下動脈の損傷、パノラマだけでなくCTでの確認が必要、下顎8番の後方切開で舌神経の走行を考え損傷させないようにし舌の知覚麻痺を防ぐ事を話されました
歯性感染の波及では
一次感染部位は歯髄、歯周組織二次感染部位は歯槽骨、歯肉三次感染部位は筋膜、筋膜に沿って進行することなど
嚥下に関わる解剖学的知識では以前はは3期として分けていたが今は食べ物の認知(認知期)、咀嚼と食塊形成(準備期)、咽頭への送り込み(口腔期)、咽頭通過(嚥下反射、咽頭期)、食道通過(食道期、蠕動期)の5期に分けて考えられていること口腔期と咽頭期では舌骨上筋群と舌骨下筋群の働きが大事で、喉頭蓋の挙上では口を少し空けて下顎が浮いた状態では嚥下しにくい、寝てる時も義歯を入れてた方が誤嚥し難く下顎の安定がはかられ喉頭の挙上がうまくいくとの事でした
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