オーラルナビシステム説明会が開催されました。
令和元年7月31日、小倉歯科医師会館大ホールにて、北地区連絡協議会(主催)、九州歯科大学、口腔がん撲滅委員会の三つの団体が共同し、福岡県北地区歯科医師会会員を対象に「オーラルナビシステム」の説明会が開催されました。
講師には、九州歯科大学富永和宏教授、口腔がん撲滅委員会の中谷専務理事を迎え、富永教授には、「オーラルナビシステム」の概要と今後の展望について中谷専務理事には「オーラルナビシステム」の導入と登録についてそれぞれご説明いただきました。
以下、説明内容について簡単に記載します。
「オーラルナビシステム」とは、開業歯科医院から患者さんの問診内容と口腔内画像を地域基幹病院に送り、専門医が口腔粘膜疾患の初期判断を支援するシステムです。日本における口腔がんの死亡率は46,1%と米国(19.1%)の死亡率の2.5倍(2013国立がんセンターによる)
その原因の主なものは、早期発見のための地域歯科大学や基幹病院口腔外科との連携の仕組みが確立しておらず、その結果、大学病院に初診来院したときにはすでにがんが進行している。
一方、米国では2000年頃から開業歯科医院で口腔がんを早期発見する仕組みが出来上がっており、もし日本においても米国並みの早期発見の仕組みが構築できれば、年間に約5,000人の口腔がんの患者さんの命が救うことが可能になるということです。
今回、北地区では、このシステム導入説明会を福岡県だけでなく九州地区に先駆けて開催いたしました。全国どの地域にも「完全無償」で提供できるシステムになっているため約7万軒の開業歯科医院に浸透することができればかなり口腔がんの死亡率が減少するのではないかと感じました。
当日の説明会は口腔がん撲滅委員会の好意で後日、DVD作成され、北地区歯科医師会に配布される予定ですので改めて説明会を開催できるようになっています。
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