九州歯科大学公開講座が行われました。
9月27日(金)午後7時30分から小倉歯科医師会館で、九州歯科大学公開講座が行われました。
「最新の口腔粘膜病変の検出・診断方法と口腔がん治療戦略」という演題で、九州歯科大学顎顔面外科学分野で講師の土生学先生に講演していただきました。
口腔粘膜疾患診断の基礎から初期対応、専門医紹介のポイントについてわかりやすく説明していただき、最新の診断支援デバイスの紹介がありました。
口腔がんの死亡率を下げるためには、早期発見、治療が最も重要で、かかりつけ医として臨床歯科医師の責任は大きく、初期の口腔がんの見分け方などを分かりやすく解説していただきました。
その他、前癌病変として白板症、紅板症、腔扁平苔癬への対応の仕方、悪性黒色腫の見分けるポイントなど、日々の臨床で大変役に立つ情報を教えていただきました。
また、口腔がんの疑いの患者を発見した際に確定診断し、すみやかに専門医療機関へ紹介できるように病診連携による口腔がん検出システム(オーラルナビシステム)の紹介や、土生先生が九州歯科大学で研究、開発されているAIを使ったクラウド型診断支援システム(来年発売予定)の紹介もありました。
日々の臨床で患者さんの口腔内を診察するときに、患歯のみならず粘膜や舌の状態なども含め、腔内を診る目を養っていかなければいけないと痛感しました。
最後に、講師の土生先生が「紹介された患者さんは必ず生きて返す。そしてできうる限り後遺障害のない状態でその後の生活を送ってもらえるよう日々努めています。」とおっしゃっており、胸が熱くなりました。
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